2009年1月13日火曜日

<脱税>芸能プロ「アバンギャルド」が容疑…東京国税告発

タレントの眞鍋かをりさんらが以前所属していた東京都目黒区の芸能事務所「アバンギャルド」(現在は市エステートコーポレーション)が、東京国税局の強制調査(査察)を受け、06年までの3年間で約11億4000万円の法人所得を隠して約3億4000万円を脱税したとして、同社と牧野昌哉社長が法人税法違反容疑で東京地検に告発されていたことが分かった。 関係者によると、アバンギャルドは別の芸能事務所「マテック」(目黒区)などからタレントを移籍させるために、多額の移籍金を支払ったとして経費処理していた。しかし、マテックは牧野社長の親族が役員を務める活動実態の乏しい会社で、移籍させたというタレントのマネジメントは、アバンギャルドが以前から行っていたことが判明。国税局は悪質な所得隠しに当たると判断したとみられる。 また、牧野社長の個人的な旅行代金が会社の経費として処理されていたという。 民間信用調査機関によると、アバンギャルドは大手芸能事務所でスカウトを行っていた牧野社長が92年1月に設立。眞鍋さんの他、小倉優子さんや藤崎奈々子さんら女性タレントが多く所属していたが、昨年2月に国税局の査察を受け、3月に社名変更した。所属タレントは、同月に設立された別会社に移籍している。